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COLUMNコラム

写真を語らナイト

2025/11/26

パオラ通信

毎週金曜日、パオラの夜は「写真を語らナイト」。その日の業務の終わったスタッフが思い思いにスタジオに集まり、ライトテストをしたり、自分のMacBookで作業をしたり、写真や仕事の話をしたりしています。

白ホリのスタジオスタッフって、日々さまざまな撮影に携わることができます。いろいろなカメラマンさんの撮影を間近に見ることもできます。でも、そうやって多くの経験を積むことで覚えられるのは、あくまでアシスタントとしての技術。カメラマンとしてのそれではありません。

もちろん、アシスタント技術を身につければ、よりカメラマンに近い場所でカメラマンを学ぶことができるという心強さはあります。ただ、スタッフがスタジオにいるのは将来カメラマンになるためです。気づかないうちに手段と目的が入れ替わり、アシスタント技術をカメラマン技術と混同したままカメラマンをサポートするだけの日々を送っていてはもったいない気がします。

ただ、その気持ちもわからないでもありません。なぜなら自分がカメラマンになるには何をするべきか、その答えはカメラマンの数だけあると言っても過言ではないからです。自分はどうすれば良いのか、誰にでも当てはまる明快な答えがあれば悩まなくてもよいのに。

仮に自分が憧れるフォトグラファーがいたとしても、そのフォトグラファーのようなテイストの写真を撮れるようになりたかったとしても、そのフォトグラファーと同じアプローチ、同じやり方が自分にとっての正解とは限らない。実に悩ましい問題です。

そんな何が正解かわからない中でカメラマンになるには、自分自身が信じる道を一人で研鑽していくしか他にありません。具体的に何をすれば良いのかは人それぞれ。今の立ち位置も目指す分野も自分の得手不得手も、みんな違うのですから仕方ありません。

だからこそ「楽しく研鑽」を合言葉に、ゆる~く集まって思い思いに何かに取り組む――そんな時間として始まったのが、この「写真を語らナイト」です。

だって、みんなで集まった方が楽しいじゃないですか。そこに自分が知りたかった答えやヒントがあるかもしれません。仲間が頑張っているから自分も負けずに頑張ろって勇気が湧いてくるかもしれません。何よりゆる~い集まりですから、一人で集中したい時は、べつに参加しないって自由さも気楽ですし。

先週の語らナイトでは、人物撮りのライトを色々試すグループもいれば、ネットで見つけたカッコいい物撮りの作品をリファレンスにその再現を目指している人たちもいました。自分のMacBookで撮った作品の整理やレタッチをしている人もいましたし、ビール片手に写真談義に花咲かせる人も。わからないことを周りに相談したり、遊びに来てくれた先輩カメラマンに聞いたり、教えを受けていた人もいました。

余談ですが、写真を語らナイトにはパオラから予算が出ています。スタジオの大きなテーブルの上には、総菜やお菓子、アルコール類を含む飲料たちが所狭しと並びます。スタジオが業務外の時間までも大切と考え、スタッフを応援してくれるってなかなかないことかもしれません。