カメラマン業界辞典
カラーフィルターは照明やレンズ前に仕込んで色をコントロールするためのフィルターです。ここでは照明(ライト)前に仕込む耐熱性カラーフィルターを説明します。
主なメーカー(商品名)には、LEEフィルター、ROSCO、ポリカラーなどがあります。
どのメーカーのフィルターも、大別すると色温度を変換するためのコンバージョンフィルターと、色を変換するためのいわゆるカラーフィルターの2種類があります。
例えば3000K(ケルビン)程度のタングステン光を5000K程度のデイライト(昼の太陽光)に変換するためのブルー系フィルターや、逆の5000Kを3000Kに下げるアンバー系フィルターがあります。また、色温度を微調整するための薄めのコンバージョンフィルターも各種あります。
字のごとく色フィルターのことです。色もそれぞれの濃度も豊富にあります。撮影でカラーフィルターを使用する可能性のある方は、各メーカーから出ているフィルター色見本だけでも手元に置いておくと良いかもしれません。
ちなみに光の色を物理的根拠に則り平面座標で表すと下図のようになるそうです。
正直、難しいことが苦手な筆者には、何だかよくわかりません。
そこで、カラーフィルターとコンバージョンフィルターの関係性をシンプルな図にしてみました。それがトップの画像です。(画像の色は近似色であり、正確ではありません)解説は例文で。
[類語/関連語]
カラーメーター 色温度
[例文]
YMC(イエロー・マゼンダ・シアン)とBGR(ブルー・グリーン・レッド)が円周上に並んでいますが、間の色のフィルターは両隣の色のフィルターで作れます。対角線上のフィルターを重ねると見た目はグレー、ライトを強めると白になります。
また、コンバージョンフィルターのB(ブルー)とA(アンバー)は、カラーフィルターでいうところのXのラインを通った色です。
ちなみに、カラーメーターでフィルター補正値を計測すると、色温度(K)とM(マゼンダ)G(グリーン)の値が出てきます。これは、この図でいうところのY座標値であり、コンバージョンフィルターとM・Cのフィルターがあれば理屈上はどんな色でも作れるということになります。
もちろん、YMCのフィルターでも作れます。