2026/01/20
パオラ通信

好きなことだったら頑張れる。
写真が好きだから続けられる。
そう思って撮影業界に入った人が、
気付いたらいなくなっていることがあります。
好きなのに、どうして?
なぜ続かないんでしょうか?
その疑問、すごく大事です。
最初に言っておくと、
「好きなのに消えていく=根性がない」ではありません。
消えていった人の中にも、本当に写真が好きな人はたくさんいます。
じゃあなぜか。
多くの場合そこで起きているのは――
“好き”の種類のズレです。
撮影業界の仕事って、
「好きな写真を撮っている時間」より、
「好きじゃない作業」や「気を遣う時間」の方が長くなりがち。
たとえば、
・機材運び、準備と片付け、待機
・同じ作業の繰り返し
・人間関係の気疲れ、ミスできない緊張感
・お客さん対応
これらは、写真が好きでもキツい。
だから「好き=全部楽しい」と思って入ると、心が折れやすいんです。
心理的には、
「好きなはずなのに苦しい」
→「自分には向いてないのかも」
と結論を急いでしまう。
でも本当は、向いてないんじゃなくて、
まだ“仕事の現実”を知らなかっただけのことも多いです。
「好き」は万能なエンジンではない。
ここを知らずに入るとつまずきます。
現場では、
体力・メンタル・段取り・コミュ力・立て直す力
みたいな別の力も必要になります。
そして、好きな気持ちが強い人ほど
「こんなはずじゃなかった」とショックを受けやすい。
答えはシンプルで、
“好き”の使い方を変えることです。
「好きだから全部耐えられる」じゃなくて、
「好きだから、工夫して続ける」へ。
・好きが減る時期があるのを前提にする
・好きの火種を自分で守る
・現場の“嫌いな部分”を減らす工夫をする
・仲間を作る(孤独は燃料が切れやすい)
最後にひとつだけ。
この業界で残る人は、
「好きなまま走り続けられた人」じゃなく、
好きが消えそうな時に、形を変えて持ち直せた人だったりします。
もし今しんどいなら、
それは才能がないサインじゃなく、
“仕事のリアルに順応していく途中”なのかもしれません。
好きは消えるんじゃなくて、育て方が変わるだけ。
そう思えた時、この仕事はちゃんと続けられます。
好きって気持ち、カメラマンとして活躍するようになっても向き合っていく問題です。
「好きの炎」を絶やさないために、人それぞれのスタイルで。
チャッピーの言う「形を変えて持ち直す」って、その工夫のこと。
たとえば仕事とは離れて、心から撮りたいものを、自由に撮る時間を作るとか。
そういうのって、自分と向き合う中で見出されていくものなんだと思います。
【毎週水曜日更新】次回の「チャッピーに聞いてみた」は『最近の新人は、っていう先輩ってなに?』