カメラマン業界辞典
八百屋さんの軒先に並ぶ野菜や果物は、お客さんが見えやすいように手前を低く、奥を高く陳列されています。このように手前を低く奥側を高くすること自体を「八百屋」といいます。
撮影物を真上から撮る場合、平置きしてカメラを真上に据え付けると、三脚が邪魔だとか、体制が辛くて腰が痛いとか、上下の移動がキツイなど、カメラマンが大変です(やってみればおわかりいただけると思いますが、マジ大変です)。そこで、八百屋さんの野菜たちのように、撮影物を斜めに置けばカメラを斜め上にすることができ、何かと楽なので、この言葉が広まりました。
ちなみに、撮影物に限らずパネルや布や幕など面状のものを斜めにするときも「八百屋」が使われます。
[例文]
天紗(天井紗幕)の手前だけ下げて八百(やお)ってもらえる?