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COLUMNコラム

しゅんかんこう【瞬間光】

カメラマン業界辞典

瞬間光とはストロボ光などの閃光のことです。これに対し、太陽光などの自然光やLED、タングステン光など常に光り続けるものを定常光といいます。

以下、理屈っぽい話が続きます。しかも、文字数を増やしたくないので細かいことは抜きにして説明します。

定常光の露出は、絞り(の開け具合)とシャッタースピード(露光時間)で決まります。一方、ストロボ光はフォーカルプレーンシャッターの場合、シャッター幕が全開で開いている間に閃光が終わる限り、シャッタースピードの影響を受けることなく絞りのみで露出が決まります。(ハイスピードシンクロを除く)

瞬間光といっても閃光時間はストロボにより大きな差があります。

カメラ内臓のものやホットシューに付くクリップオンタイプのストロボは、約1/10000秒(1万分の1秒)~1/80000秒(8万分の1秒)くらいと閃光時間の早い部類に入ります。スタジオに置いてあるような大型ストロボだと機種や出力によっては1/1000秒以下の遅いものもあります。

「瞬間」光とはいえ、機種や出力によっては動きの速い被写体を止めることができず、画像がブレてしまうことがあります。特に大型ストロボのメーカー公称値は光量波形の基準があいまいなため、欲張りすぎていることがあり注意が必要です。

また、大型ストロボは、カメラの最速のシンクロスピードで撮ると露出不足になってしまうことがあります。これは、ストロボ閃光時の光量波形の裾野が思いのほか長く、光り終える前にシャッターが閉じてしまうため光量をすべて露光できないことが原因です。

そのため、スタジオ光のみでの撮影では、カメラのシンクロスピードが1/250や1/200でも、シャッタースピードは1/125くらいで撮る人がほとんどです。

[類語/関連語]
閃光速度 幕切れ 定常光 ハイスピードシンクロ

[例文]
せっかくだし、他の写真用語説明サイトでは言っていないようなことを書こうと思うと、この「瞬間光」のように理屈っぽ過ぎて、誰がこれ読むんだろう?って書きながら思ってしまいます。