カメラマン業界辞典
撮影した画像の周辺部が伸びて見える現象のこと。カメラの特性上、広角系のレンズに顕著に表れる。
似た現象で歪曲収差(ディストーション)というものがある。紛らわしいが、厳密には違う現象。
集合写真に自分が写るとき、画面の端の方にいると他の人に比べて大きく広がって写ってしまうのはこのボリューム歪像のせい。そのため、集合写真のプロは、画面いっぱいに人物を配置せず広く取って画面中央の歪みの影響を受けにくいスペースに人物を配置する。
プロカメラマンの中にはこの言葉や理屈は知らないけれど、感覚的・経験的にわかっている方も多い。
まあ、難しい話はこれくらいにして、知っておくと便利なボリューム歪像効果。題して「誰でもモデル体型アプリいらずの簡単スマホ撮影術」。
画像左は、素人さんがやってしまいがちなカメラ位置。モデルの頭と同じ高さでカメラ側も立ったまま撮ったもの。足が小さく短いのは、遠近感(パース)と歪曲収差(ディストーション)のせい。
真ん中の画像は、モデルのおへその高さから撮ったもの。モデルが反り返っているように見えるのは、広角レンズの歪曲収差(ディストーション)のせい。中望遠で撮れば自然にスマートに見える。この位置はファッション撮影でモデル全身を撮るときのカメラ位置。
右の画像がボリューム歪像を利用して小顔モデル体型で撮ったもの。撮り方は、
① モデルの顔を画面中央に、足先を画面の周辺部にフレーミングして撮る
② トリミング撮影後、普通に撮ったみたいにトリミングする。
[類語]
歪曲収差 ディストーション
[例文]
あー、画面の周辺が伸びちゃうやつね。ボリューム歪像って言うんだ。へー、知らんけど。