カメラマン業界辞典
スモークマシンとは専用の液体(リキッド)を加熱し霧状の煙を出す装置です。フォグマシンとも呼ばれます(厳密には煙のより濃厚なものをスモークと呼び分けることがあります)。
煙は光を散乱させるので、その濃度を調整することでライティングを強調したり、画面内に効果的な雰囲気を作ったりすることが可能となります。また、比重の重い煙を使用することで煙が床面に雲海のように広がり、歌番組感を演出することもできます。
ライブ会場や屋内のイベントスペースに行くと会場全体がモヤがかっていることがあります。空気遠近法のようなこのモヤは、演出で使われるレーザーやライトを映えさせるためのものです。
専用の液体で作る煙には特有の臭いがありますが、人体には無害といわれています。
写真業界でスモークマシンといえば以前は「ロスコ」でした。最近はいろいろなメーカーから多機能・高機能なものや、500mlのペットボトルサイズのハンディーなスモークマシンも出てきています。
[類語/関連語]
フォグマシン ヘイズマシン
[例文]
スタジオでスモークマシンを使用する際は最後のカットにすることをおススメします。途中のカットなら、事前にご使用スタジオの換気性能を確認しておいた方が無難かと思います。