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COLUMNコラム

単焦点レンズ【たんしょうてん-れんず】

カメラマン業界辞典

ズームレンズのメリットは、簡単スピーディーにフレーミングができるとか、いちいちレンズ交換しなくても良いなどがあげられます。要するに手っ取り早く撮ることに重きを置く撮影に向いたレンズといえます。

それに対し単焦点レンズのメリットは、開放値が明るく画質が良いこと。といっても、最近のズームレンズはずいぶん画質が良くなりました(特に高価格帯レンズ)。

ただし、「じゃー、ズームでいいじゃん」といわれればそんなことはありません。よく言われるように、写真自体が上手くなりたい人は、単焦点レンズで撮ることに慣れた方が良いからです。

面倒臭がらず、被写体が遠ければ近寄る、近ければ引く。パースや、被写体の圧縮感を考慮し必要ならレンズを交換する。下から撮るか、上から撮るか、自分の構えやすい高さで良いのか、カメラ位置をいろいろ試す。そういった視点を動かしながらの試行錯誤が写真力向上につながるからです。

もちろん、ズームレンズでもできないことはありませんが、ズームレンズは便利な分どうしても横着してしまいがちです。わざわざ前に出たり後ろに下がらずとも、その場でレンズをにゅーっと伸ばしたり引っ込めたりするだけで、画面内の被写体を適度な大きさにおさめられてしまいます。

その結果、いろんなポジションを試すことなくその場、その高さのままシャッターを切ってしまう。撮ってしまえば一応写ってはいるから、多くの人はそれで満足してしまいます。その結果上達しにくいのです。

単焦点レンズは、開放値は明るいし、画質は良いし、その上写真まで上手くなっちゃうこの上ないレンズです。筆者のようなおじさんになると動くのが面倒だし億劫なので断然ズームの方がいいですけど。だから、若い方は若いうちに単焦点。おススメです。

[類語/関連語]
ズームレンズ ティルトレンズ マクロレンズ

[例文]
同じメーカーの同じ単焦点レンズなのに、開放値が1段違うだけで値段が10倍違う。これって開放値の他に何がどう違うのか詳しく知りたい。マジで。