カメラマン業界辞典
「生っぽい」の「生」にはいろいろな「生」があります。ライティングやプリントでも使うし、写りに関することでも使います。
真っ先に思いつくのは写りに関すること。そこに写る風景や被写体がリアルに写り過ぎていてちょっと、、、、とネガティブに感じるときに「生っぽい」を使います。例えば、モデルの肌のトーンや色味・肌感が写り過ぎていて妙にリアル過ぎるという場合に「生っぽい」と言ったりします。
スマホのカメラは何もいじらなくてもある程度キレイに写るようにできています。言い方を変えると「ありのまま」ではなく「見たい感じに」写るようにできているということです。
そのため、スマホしか使ったことのない人が一眼レフやミラーレスなどの高機能カメラで撮ると、被写体やその撮り方によっては写り過ぎていて期待していた写りではないと思うことがあるようです。その多くが「生っぽい」からです。
プロは、メイクさんに任せるとか、撮影時のレンズ前フィルターや現像、後処理等の調整によってネガティブな生っぽさを感じさせないようにしています。
ちなみにライティングの「生」は、ストロボの発光部にライトウエア類(傘やボックスやリフレクター等)を何も付けずに使用する場合に使います。点光源に近い固い光が欲しいときに使うもので、これ自体にはネガティブな要素はありません。
「生」写真といえば印刷ではなく現像された写真のことをいいます。最近はフォトショやアプリによる加工を加えていない未修正の画像のことも生写真というらしいです。と、思っていたら超最近はそれすら違うと聞きます。生写真については、生のおじさん筆者にはついていけない領域です。あいすいません。
[類語/関連語]
直
[例文]
生っぽさ消すならティッフェンのフィルターが自然でいいよねー