カメラマン業界辞典
「ねむい」とは、コントラストの弱い画像のことをいいます。画像のハイライト部とシャドー部の差がハッキリせず、メリハリの少ない画像を指します。
ネガフィルムの場合、露出を大きくアンダーで撮ってしまうとフィルムの特性上コントラストが弱くなり、プリントが眠くなります。また、フィルムや印画紙の現像液が古くなってくると化学反応が鈍くなりコントラストが弱まってきます。その結果、画像が眠くなるのです。
デジタル全盛の今も、フィルム時代のなごりからコントラストのハッキリしない画像を「ねむい」といっています。
ちなみに、今も昔も午後のスタジオマンはストロボでの撮影中、暗いスタジオの中一定間隔で瞬くストロボ光とチャージ音の「ピッ」っという音が繰り返される中で、意識のコントラストがハッキリしなくなることがありますが、これは業界用語とは関係ありません。
[類語/関連語]
固い
[例文]
あれ?なんかねむくない?露出間違ってないよね?現像液へたってきたか?